1. Lenovo Yoga Tab Plusとは?
Yoga Tab Plusは、2025年に登場したLenovoの最新タブレットで、映像・音楽・仕事まで幅広く対応できる“全部入りモデル”です。12.7インチの大画面、144Hzリフレッシュレート、Snapdragon 8 Gen 3搭載といったハイエンド仕様を持ちながら、ペンやキーボードが標準付属している点が大きな魅力。他社のiPadやGalaxy Tabと比較して、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
1-1. タブレットの概要(外観・スペック等)
ディスプレイは12.7インチ・3K解像度、リフレッシュレートは144Hz[注:1秒間に画面を書き換える回数。高いほど動きが滑らか]。SoCはSnapdragon 8 Gen 3[注:Qualcomm製の最新モバイルプロセッサ]、メモリ16GB、ストレージ256GB。バッテリー容量は10,200mAhと大容量です。


今回のモデルのスペックは以下の写真から。

外観の写真です。タイダルティールの美しいカラーが高級感を際立たせています。

カメラレンズ露出部の写真です。ちなみに、画素数はインカメラが「1300万画素」アウトカメラが「1300万画素+ 200万画素」となっています。

1-2. 発売日・価格と購入方法
2025年春に価格10万円前後で販売開始。Lenovo公式やAmazonで販売。セール時は8万円台まで下がるため、タイミングを見て購入するのが得策です。
1-3. 旧モデル(Yoga Tab 13)との違い
Yoga Tab 13は60Hz表示でしたが、Yoga Tab Plusは144Hzに進化。さらにペンとキーボードが標準付属し、買ってすぐに多用途に使えるようになったのが大きな違いです。

2. ディスプレイと音の実力をレビュー
エンタメ性能を重視するユーザーにとって、画面と音は最も重要なポイントです。Yoga Tab Plusは12.7インチ・3K解像度で映像美を楽しめるだけでなく、144Hzで動きの多いゲームやスクロールも滑らか。さらに、JBL製6スピーカーとDolby Atmos[注:立体的な音響規格]対応で、映画館に近い臨場感を体感できます。
2-1. 12.7インチ大画面&144Hzの快適さ
3K解像度で映像や文字が美しく表示され、144Hz対応により動きもなめらか。動画やゲームをより快適に楽しめます。
ここに注目 👉 目的に合わせて変更ができる画面のリフレッシュレート
タブレットの設定画面から、画面のリフレッシュレートを変更が可能。3段階の調整ができ、最大144Hzの「最高」や、電力消費量に合わせて自動で調整してくれる「インテリジェント」が選択可能。リフレッシュレートを最大まで引き上げることで、映像やゲーム画面のカクツキが減り視覚効果を高めてくれるよ。

2-2. 映画館級のJBL 6スピーカー+Dolby Atmos
JBL監修の6スピーカーが立体的な音を再現。Dolby Atmos対応により、セリフや効果音も鮮明です。
ここに注目 👉 「Dolbyモード」で快適なサウンドを楽しめる
リフレッシュレートの設定と同様に、タブレットの設定画面から「Dolby Atmos」の設定が可能。映画や音楽鑑賞に合わせて納得のいくサウンド体験を味わえます。モードを切り替えるだけなので、サウンド音の調整に詳しくないユーザーでも簡単に変更できる点が魅力だ。

2-3. サブディスプレイとしての使い勝手
USB-CポートはDisplayPort[注:外部映像出力規格]対応。PCのサブモニターとしても利用でき、仕事効率を高めます。

3. 性能・ゲーム・仕事での使用感
Snapdragon 8 Gen 3と16GB RAM搭載により、処理性能は非常に高く、普段使いから重量級アプリまで快適にこなせます。
ゲームでは高画質設定でも安定動作し、発熱対策も優秀。
さらに、PCモード+専用キーボードでノートPCライクな利用も可能。エンタメから仕事まで万能に使える点がYoga Tab Plusの真価です。
3-1. Snapdragon 8 Gen 3と16GB RAMの実力
最新チップと大容量メモリで、アプリ切り替えや複数タスクもスムーズ。重い処理も余裕です。
ちなみに、今回3DMarkによるベンチーマークを計測しました。測定は「Solar Bay」を選択。2025年測定のデバイス群の平均よりも高いスコアを出しており、高いグラフィック性能であることが結果から窺えます。

3-2. 原神など重量級ゲームも快適?
人気ゲーム「原神」も高画質設定で安定動作。長時間プレイでもカクつきが少なく快適です。動画では、画面の輝度・発色等について参考までに載せました。
3-3. PCモード+キーボードで仕事もこなせる
PCモードはWindows風UIで作業に適し、専用キーボードを接続すれば文書作成やメールも快適です。

4. 実際の使いやすさとデザイン
Yoga Tab Plusは据え置き利用に最適なデザインを採用。内蔵スタンドで角度調整が簡単にでき、付属ペンもマグネットで本体に固定可能。重量は約640gと軽量タブレットより重めですが、自宅やオフィスでの利用に適しています。毎日の学習や仕事にしっかり寄り添う設計が特徴です。
ここに注目 👉 マグネット着脱式のスタンドが便利!
重量は640gと重めですが、必要な場面で困らないスタンド機能が標準で付いているなら多少重くても許せちゃいますよね。結局はカバーを取り付けた重さと考えればさほど気にはならないかも。写真のスタンド兼カバーは、マグネットで着脱できるものでした。

4-1. バッテリー持ち・バイパス充電
10,200mAhで長時間駆動。バイパス充電[注:電源から直接給電し、バッテリー劣化を抑える方式]にも対応します。
ここに注目 👉 バッテリーセーバーや電力消費検出、最適化などの設定・機能が豊富
筆者が驚いたのは、バッテリーに関する設定・機能が豊富である点でした。
スマートフォンと違って、起動しない時間が多いタブレットでは如何に「起動しないときの消費電力を下げて充電回数を減らすか」という点は見落としがちですが実はかなり重要です。いざ起動したいときに電池切れですと表示されたら痛いですからね。その点、Yoga Tab Plusはユーザーの使用目的や頻度に合わせた細かい設定が可能であり、感心しました。


4-2. 本体の重さと携帯性
正直約640gと持ち歩くには重め。片手利用より据え置きスタイルに向いています。
ここに注目 👉 ペンがタブレットにマグネットで付くので、ペンの使用頻度が多い人には便利
付属のペンがとてもスマートな機能があるだけでなく、マグネットで付くといった物理的にも便利なメリットがありました。ペンの出し入れって案外めんどくさいし、紛失しやすいので、この利点があるだけでもだいぶ評価に値します。


4-3. お絵描きやメモ用途
ペンは低遅延で書きやすく、イラストやノート取りにも最適。学習やクリエイティブ作業に役立ちます。
また、ペンはすぐにタブレットと連携するようになっており、ユーザーにストレスを感じさせません。

機能は豊富で、「リモコンとして操作」できたり、

「コピー&ペースト」機能も容易に操作が可能。

本当にすごい!これは新時代のスマートペンですね。
ここに注目 👉 「書き心地」まで再現したスマートペンで異次元の描画体験を味わえる
付属のペンの性能で一番驚いたのが、「実際の書き心地」を音と振動で再現した「手書きフィードバック」という機能でした。イラスト制作者にとって普段の馴染みやすい環境でイラスト制作を再現できるという点で利点があります。

5. 他社タブレットとの徹底比較(iPad・Galaxy Tab)
競合製品と比べて選ぶポイントを整理しましょう。iPadはアプリや周辺機器の充実度が魅力、Galaxy TabはOLED[注:有機ELディスプレイで発色が鮮やか]の映像美とSペンが強み。しかし、Yoga Tab Plusは画面・音響・付属品込みの総合力とコスパで勝負します。
5-1. iPadとの比較
iPadはアプリの数と連携で強み。Yogaは画面・スピーカー・ペンの標準付属が魅力です。
5-2. Galaxy Tabとの比較
GalaxyはAMOLEDとSペンの完成度が強み。Yogaは価格と付属品込みでコスパが優れます。
5-3. Yoga Tab Plusならではの強みと弱み
強みは大画面・高音質・ペン標準付属。弱みは重量とOLED非対応です。

6. 気になる注意点・弱点もチェック
Yoga Tab Plusは優秀ですが、欠点もあります。OLED非対応で黒の発色が弱く、SDカードスロットも非搭載。さらに重量面で外出利用には不向きです。ただし、自宅据え置きや学習・エンタメ中心ならデメリットは小さく、十分満足できるでしょう。
6-1. OLED非対応・SDカード非対応
黒の締まりが弱く、ストレージ拡張も不可。クラウド利用が前提です。
6-2. 本体の大きさと持ち運び
大画面ゆえ片手で長時間は厳しい。持ち運びより据え置きがベストです。
6-3. AIやソフト面の成熟度
AI機能は日本語対応が未成熟。将来のアップデートに期待です。
7. こんな人におすすめ!
Yoga Tab Plusは万能型タブレットですが、特におすすめの利用シーンがあります。大画面と高音質で映画や音楽を楽しみたい人、ペンを活用した学習やイラスト制作をする人、そして外出先で軽作業をしたいビジネスユーザー。逆に「軽さ最優先」や「OLED必須」の人には不向きです。
8. まとめ:Lenovo Yoga Tab Plus レビューの結論
Yoga Tab Plusは、エンタメと作業を1台で楽しみたい人にとって最適解。12.7インチ大画面・144Hz・6スピーカー・ペン&キーボード付属という強力な武器を持ちます。弱点は重量とOLED非対応ですが、据え置き利用や学習、エンタメ中心ならデメリットを上回る満足度。結論として「画面と音を重視する人」に特におすすめできるタブレットです。
9.Q&Aセクション
Q1. Lenovo Yoga Tab Plusはゲーム用途に向いていますか?
A1. はい、Snapdragon 8 Gen 3と16GB RAM搭載により「原神」など重量級ゲームも高画質で快適に動作します。発熱も抑えられているため、長時間のプレイも安定しています。
Q2. iPadやGalaxy Tabと比べてどこが優れていますか?
A2. iPadはアプリの豊富さ、GalaxyはOLEDの映像美が強みです。Yoga Tab Plusは「大画面・144Hz・6スピーカー・ペン付属」で、特にエンタメと学習用途に優れています。
Q3. バッテリー持ちはどのくらいですか?
A3. 10,200mAhバッテリーで、動画視聴なら約12時間持ちます。また、バイパス充電機能があるため、据え置き利用でもバッテリー劣化を抑えられます。
Q4. 外出用タブレットとして使えますか?
A4. 約640gと重めなので、持ち歩きにはやや不向きです。自宅やオフィス据え置き用途に適しており、モバイル利用を重視するならiPad miniやGalaxy Tab Sシリーズがおすすめです。